としています。随時更新します。
◎ フィルムカメラ
☆フィルムカメラとは、感光材料が塗られたフィルムを露光させることで像を写し撮る方式のカメラの総称のことです。フィルムを記録媒体として使用しています。
銀塩カメラでは一度撮影したものは撮り直しができず、現像・焼付けをしなくては仕上がりの確認もできません。
1990年までは、カメラといえば、フィルムカメラを指していました。デジタルカメラが普及したのは最近です。
フィルムカメラとデジタルカメラの決定的な違いといえば、撮影してから写真ができるまでに「現像」と「プリント」の工程が入るか、入らないかです。つまり、撮影後にその場で写真が確認できるか出来ないかということです(インスタントカメラは例外)。不便か便利か、と言い換えられるかもしれません。
歴史の長さで見てもフィルムカメラの方がとても長いのです。
ちなみに、エンドユーザー向けのカメラは映画用フィルムを短く切ってパトローネに入れた「ライカサイズ」のカメラが1925年に作られ現在に至ります。
これがエンドユーザー向けカメラの標準フィルムとなります。
基本的な、カメラとしての機能は昔も今も変わっていません。カメラについて深く知りたければ、フィルムカメラから学ぶことをお勧めします。
特に現在主流である、COMS・CCD個体撮像素子に興味があるなら、なおさらお勧めします。
◎ フィルムカメラの原理
☆フィルムカメラは、塩化銀や臭化銀といったハロゲン化銀が光に当たることで黒化する原理を利用して現像しています。
フィルムといえば、トリアセテートベースのフィルムにゼラチンを混ぜた銀塩感光乳剤を塗布したロール状やシート状のフィルムが一般的でした。
◎ 感光材料
☆感光材料とは、広義には感光性をもった製品、狭義にはハロゲン化銀ゼラチンの写真乳剤を用いた写真フィルム、乾板、印画紙のことです。
狭義の感光材料は、ネガ材料とポジ材料に分けられます。
ネガ材料には
- ネガフィルム
- 乾板
ポジ材料には
- ポジフィルム
- 印画紙
があります。
特に銀塩乾板は、青色領域にしか感度がありませんでしたが、分光増感色素の発見によって緑色領域、赤色領域と成長していきました。
さらに銀塩感光材は、感光材を支持する材料が、ガラス板からセルロース系のフィルムに変わり、シート状からロール状のフィルムへと変わっていきました。
みなさんご存知?のロールフィルムは、1891年に、イーストマン・コダック社によって発明されました。
○ ヨウ化銀
フィルム写真の感光材料として、最初に用いられたものです。
ヨウ化銀は感度がきわめて低く、晴天の屋外で約1時間の露光を必要としました。デジタルカメラ世代の私からしたら低感度すぎて想像もつきません(笑)
○ ゼラチン銀塩乳剤
☆ゼラチン銀塩乳剤とは、写真感光材料の主流となっていたものです。1871年に写真家であるマドックスが発明しました。