目標としています。随時更新します。
◎ 単語
MTF曲線・・・そのレンズのコントラストと解像度をグラフに表したものです。
分・・・角度としての分は1度の60分の1の角度のことです。
◎ 被写界深度とは
被写界深度とは、ピントを合わせた部分の前後の「ピントが合っているように見える範囲」のことです。
- レンズのF値が小さくなるほど、被写界深度は浅くなり、大きくなるほど被写界深度は深くなります。
- レンズの焦点距離が長くなるほど、被写界深度は浅くなり、短くなるほど被写界深度は深くなります。
- 撮影距離(被写体とカメラの間の距離)が短くなるほど被写界深度は浅くなり、撮影距離が長くなるほど被写界深度は深くなります。
つまり、被写界深度を深くしたければ、広角のレンズを使用して、F値を大きく設定し、撮影距離を長くすれば良いです。
被写界深度を浅くしたければ、望遠でF値を小さいレンズを使用し、撮影距離を短くすれば良いのです。
○ 許容錯乱円径
許容錯乱円径とは、被写界深度を計算する際の変数で、「撮像素子がボケとして認識できない最小の大きさ」のことです。
許容錯乱円径は撮像素子の画像ピッチやエアリーディスク径と言われるレンズの光学的な結像限界で決まります。画像ピッチとエアリーディスク径で大きい方が許容錯乱円径になります。
画素ピッチ
画素ピッチとは、撮像素子の画素間隔のことです。
エアリーディスク
エアリーディスクとは、レンズの絞りによって、光が回折することによって焦点が一点にならずある大きさの明るい円盤のことです。F値を大きくするとエアリーディスク径は大きくなります。
◎ 被写界深度の計算
被写界深度には、前方被写界深度と後方被写界深度があります。あとで、説明しますが、計算式でもわかるように、前方被写界深度より後方被写界深度の方が長くなります。
集合写真をとるときに、列の中心より、カメラマン側にピントを合わせると良い、という撮影のコツは、被写界深度の原理に従ったものなのです。
上記の式から、F値、画像ピッチが小さく焦点距離が長い、とレンズの組み合わせの場合、被写界深度が浅くなることがわかります。